頭部・顔面部、せき柱、体幹骨を
骨折された方へ
頭部・顔面骨の骨折により、脳障害、目の障害、咀嚼・言語機能に障害を残すことがあります。せき柱の圧迫骨折、体幹骨の骨折により、変形障害が残ったり、痛みや運動障害が残り不自由を余儀なくされることがあります。
適切な後遺障害の認定を受け、適正な損害賠償金額を獲得するためには、交通事故の専門的な知識に加え、医学知識も必要となります。当事務所は、交通事故の事件を数多く解決してきた実績があり、必要に応じて医師面談も行ってきました。その経験から適切なサポートをすることができます
頭部・顔面部骨折の症例別解説
交通事故でよく見られる頭部・顔面部の骨折として、頭蓋骨骨折、眼窩底骨折、頬骨骨折、顎骨(上顎骨、下顎骨)骨折があります。
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頭蓋骨骨折
頭を強く打っているため、高次脳機能障害を残すことがあります。
高次脳機能障害がある場合、専門の病院で1~2年にわたりリハビリを実施します。障害が残った場合、自賠責に後遺障害の申請を行います。
専門的な病院でリハビリを受ける必要がありますので、治療の進め方、病院選びもご相談ください。 -
眼窩底骨折
目の裏側の骨折であるため、視力低下、複視(物が二重に見えること)、調節機能障害を起こすことがあります。
大学病院などの眼科で専門的な検査とリハビリを受け、障害が残ったときには、検査表を添付して後遺障害を申請します。 -
頬骨骨折、顎骨折
咀嚼の障害、言語の機能障害を起こすことがあり、大学病院などで専門的な検査を受け、後遺障害を申請します。
せき柱、体幹骨の症例別解説
交通事故でよく見られる体幹骨の骨折として、せき柱(頸椎、胸椎、腰椎)の圧迫骨折、鎖骨骨折、肋骨骨折があります。
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せき柱の圧迫骨折
バイク、自転車から路上に投げ出され、尻餅をつくようにして骨折するものです。
レントゲンに加え、MRIにより新鮮骨折であることを確認し、変形障害として後遺障害を申請すれば、変形の程度に応じ、後遺障害第6級、8級あるいは11級が認定されます。
複数の椎体が骨折した場合、せき柱固定術を実施した場合などで、せき柱の運動障害が残った場合には、可動域を測定し後遺障害を申請します。運動障害が残った場合、障害の程度に応じ、後遺障害第6級あるいは8級が認定されます。 -
肋骨、鎖骨の変形
骨折した骨が盛り上がり、変形障害を残すことがあります。
変形はレントゲンで確認できるだけでなく、目視で確認できる必要があります。変形箇所を写真撮影し、後遺障害診断書に添付します。後遺障害第12級が認定されます。
肋骨、鎖骨の変形は、意外に見落とされやすく、後遺障害診断書への記載漏れも多いですので、注意が必要です。
交通事故による高次脳機能障害、頭部・顔面部骨折、体幹骨骨折の解決事例
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