脳障害・脊髄損傷の記事一覧
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胸椎、腰椎の圧迫骨折①~新鮮骨折なのか?陳旧性骨折なのか?
自転車、バイク、歩行中の事故で多いのが胸椎、腰椎等の脊柱の圧迫骨折です。事故により道路に尻餅をつくようにして転倒し、胸椎等を圧迫骨折するものです。 圧迫骨折が、事故により生じたものなのか?もともとあっ…
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高次脳機能障害の要件①~意識障害
高次脳機能障害が認められるための要件を別の記事で総論として書きましたが、これからは、要件のひとつひとつを解説していきたいと思います。 1.意識障害の要件 最初に意識障害を取りあげるには理…
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高次脳機能障害の要件②~脳の損傷を示す診断名の記載
高次脳機能障害と認められるための2つめの要件は、診断書に、脳の器質的損傷を示す診断名の記載があることです。 脳の器質的損傷を示す診断名とは、具体的には、脳挫傷、急性硬膜外血腫、急性硬膜下…
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高次脳機能障害の要件③~画像所見
高次脳機能障害の3つめの要件は、脳の損傷がCT、MRIなどの画像で確認できることです。 1.脳の出血 頭部外傷により脳を損傷すると、急性期の症状として、脳の出血が見られます。その出血が、…
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高次脳機能障害の要件④~高次脳機能障害の症状
1.高次脳機能障害の症状 高次脳機能障害と認定されるための4つめの要件は、高次脳機能障害と思われる症状があることです。 別の記事でも書きましたが、高次脳機能障害の症状には、次のようなものがあります。 …
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高次脳機能障害での症状固定のタイミング
症状固定とは、「医学上一般に承認された治療方法をもってしても、その効果が期待できない状態に達したとき」をいいます。「治療を続けても、これ以上は改善が見込めない」という状態になったときを症状固定といいま…
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高次脳機能障害~後遺障害等級の基準
自賠責保険の後遺障害等級の基準を説明していきます。 自賠責保険の基準では、以下の4つ能力の低下に着目し、それぞれの能力の喪失の程度に応じて、後遺障害の等級を定めています。 ① 意思疎通能力 ② 問題解…
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高次脳機能障害~びまん性軸索損傷
1.びまん性軸索損傷とは 頭部に回転性の外力が加わることで、脳の神経細胞の繊維である軸索が広範囲で断裂するものをびまん性軸索損傷といいます。 2.特徴 (1)受傷直後から高度の意識障害が…
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遷延性意識障害とは、どのようなものか
1.遷延性意識障害とは 遷延性意識障害とは、重度の昏睡状態(意識障害)が続く病状をいいます。 交通事故によるものが多く、頭部外傷を原因とするものです。 日本脳神経外科学会が定める基準では、以下の6要件…
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遷延性意識障害~自賠責の等級認定に必要な検査、書類
遷延性意識障害が残った場合、自賠責に後遺障害の等級認定を申請します。 遷延性意識障害の場合、まず必要となるのが、脳のCTです。 遷延性意識障害が残るようなケースでは、脳が深刻なダメージを…