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医師と弁護士の発想の違い
医師面談をしたときなどに、医師と弁護士の発想の違いを感じることがあります。
それは、そもそも、医師と弁護士とでは役割が違うからです。
どういうことかといいますと、
医師の仕事=怪我を治すこと
弁護士の仕事=症状・後遺症があることを立証すること
なのです。一言でいいますと、医師の仕事は「治すこと」、弁護士の仕事は「立証すること」なのです。
そうした発送の違いから、話しが食い違うことがあります。
後遺障害を立証するために追加で検査をしたりCTやMRIを撮影していただくことをお願いすることがあるのですが、お医者さんからすれば、「治らないのに検査してどうするんですか?」となるんですね。
むしろ、お医者さんとすれば、患者や弁護士から精密検査をしてほしい、MRIを撮ってほしいなどと頼まれると、「自分の診断に見落としがあると思われてるのか?」、「治らないのはおかしいと思われてるのか?」と不信感を持ってしまうことがあります。
そこのところを、いえそうではありませんよ、「治すための検査ではないことは理解しています。あくまで後遺障害を立証するために必要な検査なんです。」と説明すれば、お医者さんも「あ~、なるほど。そういうことなんですね。分かりました、やりましょう。」(心の声:「へぇ~そんな検査のやりかたがあるんかいな。でもまあ、それが患者さんのためになるんやったらやってあげよう。」)となります。立証するために検査するというのは、お医者さんには無い発想なんです。
主治医に気持ち良く協力していただくためには、そのような配慮、物言いも必要なのだと思います。